平成15年静岡県清酒鑑評会

 3月25日、静岡県清酒鑑評会の一般公開及び表彰式が開催されました。
 平日の昼間にもかかわらず熱心なファンが多数来場されました。(以下酒銘すべて敬称略)
 出品酒を利き酒しての私の印象は、吟醸酒部門については、上位酒10位ぐらいまでは、お酒の個性の違いはあれ、優劣と言う意味ではほとんど差がない印象がありました。特に磯自慢酒造の出品酒はボディがありバランスのよい素晴らしい出来かと感銘を受けました。
 純米酒部門においては、吟醸酒よりも酒質にバラエティがありおもしろかったですが、英君酒造の酒は、受賞酒にふさわしい非常にやわらかな丸みのある酒でした。
 志太泉は吟醸、純米とも香りは控えめですが、甘酸のめりはりがある酒ができたと思います。


吟醸酒部門
知事賞  満寿一
会長賞  磯自慢
       正雪
       出世城
       小夜衣 英君 喜久酔 志太泉 菊源氏
       国香
       初亀
       千代の峯 
       開運
       若竹 花の舞

純米酒部門 
知事賞 英君
会長賞 千寿
     磯自慢 菊源氏 国香 千代の峯
     忠正
     高砂
     杉錦 喜久酔
     開運 
     志太泉 富士錦
     出世城 初亀
     正雪 静ごころ
     花の舞

※同順位の場合は受付順

河村審査委員長のコメント
 今年度は、気候もよく技術の進歩により、品質の良いものが揃いました。香りの温和な、ここち良い酒が入賞しました。

少し、ファンサービスに薀蓄を少し
静岡県鑑評会は、審査員は5名です。日本酒の審査は一般的に1点が一番良く2点、3点と続きます。ですから、5名の審査員がいる場合最高点は5点となります。
 第一次審査で○点以下が第二次審査に進みその中で○点以下が決審(決勝戦)に進むというシステムです。
 各蔵2種類の酒を出品できますので。今回は吟醸酒部門に25蔵、計50の酒。純米酒部門も同じく25蔵、計50の酒の出品がありました。
 詳細はわかりませんが、今年度は、各蔵の酒の差が非常に少なく大接戦であったようです。
 吟醸酒部門とは、実質的に大吟醸が出品され、純米酒部門とは純米大吟醸が出品されます。
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